コンクリート外壁は、その独特な風合いが魅力である一方、時間と共にさまざまな種類の汚れが付着し、建物の美観を損ねる原因となります。
排気ガスによる黒ずみ、湿気の多い場所に発生しやすいカビや藻、コンクリート内部の成分が表面に現れる白華(エフロレッセンス)、そして鳥の糞などの生物由来の汚れまで、その原因は多岐にわたります。これらの汚れを放置すると、見た目が悪くなるだけでなく、外壁材自体の劣化を早める可能性も指摘されており、適切な時機に掃除を行うことが重要です。
こちらでは、コンクリート外壁に付着する主な汚れの種類とその発生原因を詳しく解説します。さらに、専門業者に依頼した場合の費用内訳や、ご自身で比較的安心して行える専用洗剤とブラッシングによる掃除方法についてもご紹介しています。
コンクリート外壁には、排気ガス、カビ、白華などさまざまな汚れが付着します。それぞれの汚れには異なる原因があり、原因を理解することで、適切な掃除方法を選べます。
コンクリート外壁に付着する汚れの一つに、黒い筋状の汚れがあります。これは主に、空気中に含まれる排気ガスやホコリが雨水と混ざり合い、外壁表面を伝って垂れることで発生します。交通量の多い道路に面した住宅や、幹線道路沿いの建物で顕著に見られます。これらの微粒子がコンクリート表面の凹凸に入り込み、定着することで汚れが目立つようになります。
日当たりが悪く、湿気がこもりやすい場所には、カビや藻が発生しやすい傾向があります。これらは植物由来の汚れで、緑色や黒っぽい斑点状、あるいは広い範囲にわたって膜のように広がります。北側の外壁や、植栽が近い場所、建物の陰になる部分で発生しやすい傾向があります。カビや藻は見た目を損なうだけでなく、根を張って外壁材の劣化を早める可能性も指摘されています。
コンクリートの内部にあるセメント成分(アルカリ成分)が、雨水などの水分によって溶け出し、表面で空気中の二酸化炭素と反応して白い粉状の結晶となることがあります。これをエフロレッセンス、または白華と呼びます。これはコンクリートが固まる過程や、水分が供給されやすい条件下で発生しやすく、コンクリート自体の劣化を示すものではありませんが、外観を損なう原因となります。
自然環境下では、鳥の糞やクモの巣、虫の死骸といった生物由来の汚れも付着します。これらの汚れは時間が経つと固着し、落としにくくなるだけでなく、酸性の糞などは外壁表面を傷める可能性もあります。定期的な清掃を怠ると、これらの汚れが蓄積し、より頑固な汚れへと変化していきます。
これらのコンクリート外壁に付く汚れは、単一の原因だけでなく、立地環境、気候条件、周辺の植生、建物の構造、そしてメンテナンスの頻度など、さまざまな要因が複合的にかかわって発生します。たとえば、風通しの悪い場所では湿気が溜まりやすくカビ・藻が発生しやすくなりますし、近くに木が多い場合は落ち葉や樹液による汚れも加わります。
コンクリート外壁の掃除を専門業者に依頼する場合、その費用はいくつかの要素によって変動します。具体的な費用を知るためには、外壁の状態や作業内容を詳細に把握することが大切です。
コンクリート外壁の掃除費用は、主に以下の要因によって決まります。
掃除を行う外壁の面積が広くなるほど、使用する洗剤の量や作業にかかる時間が増えるため、費用は高くなります。
排気ガスによる軽い汚れ、カビや藻、頑固な白華(エフロレッセンス)など、汚れの種類によって適した洗浄方法や洗剤が異なります。また、汚れが長年蓄積して固着している場合など、汚れの度合いがひどいほど、より専門的な技術や時間が必要となり、費用が増加する傾向にあります。
建物の高さや形状、周辺の環境によって作業の難易度が変わります。たとえば、高所の作業で足場の設置が必要な場合や、隣家との距離が近く作業スペースが限られている場合、安全確保のための措置や特殊な機材が必要となり、追加費用が発生することがあります。
高圧洗浄、低圧洗浄、手洗い、バイオ洗浄など、コンクリートの状態や汚れの種類に応じてさまざまな洗浄方法があります。コンクリートへの負担を抑えつつ効果的に汚れを除去できる専門的な方法を選択すると、費用が高くなる場合があります。
実際に外壁の洗浄を行う作業にかかる費用です。使用する洗浄方法や作業員数、作業時間によって算出されます。
洗浄に使用する専用洗剤や養生シートなどの材料にかかる費用です。
建物の高さや形状により、安全に作業を行うために足場が必要な場合の設置・解体費用です。
その他の運搬費や現場管理費などが含まれる場合があります。
これらの要因や項目を考慮して、専門業者は個別の外壁の状態や状況に合わせた見積もりを作成します。具体的な費用を知るためには、まずは専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得することが大切です。
コンクリート外壁の専門的な掃除をご検討なら、ガイヘキウォッシュにご相談ください。
コンクリート外壁掃除では、素材を傷めない方法を選びましょう。専用洗剤とブラッシングは、軽度な汚れやデリケートな面に安心して使え、ご自身で慎重に進めたい場合に適した方法です。
まず、コンクリート外壁用の専用洗剤を用意します。市販されているものの中には、カビ・藻に特化したものや、エフロレッセンス(白華)に対応したものなど、さまざまな種類があります。外壁の汚れの種類に合わせて適切な洗剤を選ぶことが、洗浄効果を高めるうえで重要です。使用する前に、目立たない場所で試して、コンクリートへの影響がないか確認すると安心です。これにより、外壁材の色落ちや変質を防げます。
洗剤は、製品の説明に従って適切に希釈し、ブラシやスポンジを使って汚れに塗布します。洗剤を塗布したら、すぐに擦るのではなく、一定時間置いて汚れに浸透させることで、分解効果を高められます。ただし、洗剤の種類によっては放置時間が決まっている場合があるため、使用上の注意をよく確認しましょう。洗剤の成分が汚れに十分に作用するのを待つことが、効率的な洗浄につながります。
洗剤が汚れに作用したら、柔らかめのブラシを使って優しく擦り洗いします。硬すぎるブラシや力を入れすぎると、コンクリート表面を傷つける可能性があるため注意が必要です。凹凸のあるコンクリートの場合、ブラシの毛先が汚れに届きやすいものを選ぶと効果的です。汚れの種類や固着度合いに応じて、ブラシの種類(たとえば、ナイロンブラシなど)を選ぶこともポイントです。
ブラッシングで汚れが浮き上がったら、たっぷりの水で洗剤と汚れをしっかりと洗い流します。洗剤成分が残ると、新たな汚れの原因になったり、コンクリートを傷めたりする可能性があるため、丁寧に洗い流すことが大切です。ホースの水圧を利用したり、バケツの水をかけたりして、上から下に向かって洗い流すと効率的です。洗剤の泡や汚れが完全に流れ落ちるまで、時間をかけてすすぎを行いましょう。
この方法で落ちない頑固な汚れについては、無理に擦り続けるのではなく、専門業者に相談することも検討しましょう。誤った方法で強い洗浄を行うと、外壁材を傷めてしまうリスクがあるからです。専用洗剤とブラッシングは、日頃のお手入れや比較的軽い汚れに対応する安心な方法といえます。外壁の状態や汚れの種類によっては、専門的な機材や知識が必要となる場合があることを理解しておきましょう。
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